ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2018.12.4 11:02日々の出来事

言論には覚悟が要る

「SPA!」は執筆者どうしがケンカになることを恐れる。
わしは他の執筆者の記事は読んでないし、もっぱら
色っぽい記事しか見ていない。
わしから他の執筆者を批判することはないから心配し
なくていい。

だが、わしに関するデマを流し続ける古谷ツネヒラ
にしても、わしに対していきなり謝罪要求をする
町山智浩にしても、「SPA!」で書くことがあるらしい。
「SPA!」には多くのライターが書いているから、その
誰も批判してはいけないと言われると、もう議論その
ものを封じられることになってしまい、『ゴー宣』は
描けなくなってしまう。

やはり、「SPA!」誌上でも、誌以外でも、小林よしのり
に対して、突如、後ろから斬りつけた無礼者に対して、
その凶刃を振り払って返り討ちにすることは許可して
もらわなければならない。
それこそわしの「表現の自由」を奪い、「人権」を剥奪
していることになろう。
(普遍的な人権があるとすればな)
まあ、専守防衛は本能として抑制できないからな。

その場合でも、「公」のためであって、私的なケンカに
するつもりはない。
嘘は嘘!デマはデマ!間違いは間違い!
真実は何なのか?
それだけを読者に伝える「公」的な意義の下に書くのだ!

わしの言論は「公」のためであり、かつ「王様は裸だ!」
と思わず叫んでしまう衝動は、わしの本能であるから、
これを押さえ込んで欺瞞的・偽善的な表現をするように
なったら、わしは表現者として終わりだ。

わしは間違いは認める。
わしに斬りつけてくる者も、間違いは認めるべきだ。

本当は「六十にして耳順う」境地に至りたいが、
これほど堕落した社会では、わしが穏やかになったら、
もう誰も同調圧力をはねのけて真実を言う者がいなく
なるだろう。
わしより若い世代まで、今では世間体を気にして、
食い扶持確保のためにポジショントークしか出来なく
なってきた。
わしは、あえて「凶暴」になるしかない。
噛みついてきた奴は食い殺す!
これは若い世代に覚悟を促すためにも、仕方がない
ことだろう。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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